事務局スタッフ&顧問 紹介

 

新井章吾
 あらい  しょうご
新井 章吾

株式会社 海藻研究所 所長
株式会社 海中景観研究所 所長

鳥取県境港市 NPO法人未来守りネットワーク 技術顧問
島根県松江市 NPO法人自然再生センター 理事
広島県広島市 NPO法人自然環境ネットワーク SAREN 理事
神奈川県藤沢 NPO法人パパラギ”海と自然の教室” 技術顧問

海なし県の栃木県足利市に生まれ、高校時代まで淡水魚などの採集を趣味とする。海での仕事にあこがれて東京水産大学に入学し、2年生の1977年から神奈川 県水産試験場のアルバイトで藻場の潜水調査を始め、学生時代から日本各地と海外の藻場調査を行う。1981年の修士課程卒業と同時に、自ら株式会社海藻研 究所を設立する。民間人としては多数の論文(共著が多いが記事も含めて100報以上)を書き続けている。メインの研究テーマは海藻と動物の相互作用で、藻 食魚の過剰採食(食害)による磯焼けの研究に精力的に取り組んでいる。温暖化に伴い、日本海の隠岐などでも磯焼けが拡大しつつあり、モニタリングが必要な ことを啓発している。

2002年に、各地の潜水で得られた情報を、景観生態学的視点で活用することを目的に、賛同者とともに隠岐の島町に株式会社海中景観研究所を設立する。隠 岐の漁村再生も会社設立の目的であり、「海底造園」の造成、未利用だったアカモクの商品化、間伐材魚礁の開発、隠岐のラムサール条約登録湿地への登録活動 などに取り組んでいる。

株式会社 海中景観研究所 http://www.aqua-scape.co.jp/

主な著作

・藻場の自然誌(講談社)
・The Common Marine Plants of Southern Vietnam”ベトナム南部の海産植物図鑑”(日本海藻協会)
その他、論文多数

出演番組

・ナショナルジオグラフィック チャンネル
・NHKエコチャンネル
・報道発ドキュメンタリ宣言(テレビ朝日、2011年5月7日放送) 他


~故・川崎 健先生をしのぶ~

川崎健先生
 かわさき つよし
故・川崎 健 先生

東北大学名誉教授。農学博士。日本科学者会議代表幹事
水産資源学・レジーム・シフト理論・日本漁業論専攻。
水産庁水産研究所を経て東北大学教授。農学部長を御歴任。
1991年定年退官。
1992-2000年国立台湾海洋大学客員教授・行政院水産試験所客員研究員。
1989-2007年東北地方の湖沼・河川の環境・生態(とくにアユ)の調査・研究に従事。
2007年太平洋学術協会より、海洋生物学の国際賞「畑井メダル」(レジーム・シフト理論)を受賞。

主な著書:「魚と環境」(海洋出版)、「浮魚資源」(恒星社厚生閣)、「魚の資源学」(大月書店)、「海の環境学」(新日本出版社)、「漁業資源」「魚・社会・地球―川崎健科学論集」(ともに成山堂書店)、「イワシと気候変動」(岩波新書) 以上単著
「レジーム・シフトー気候変動と生物資源管理」(成山堂書店)、「エルニーニョ・ラニーニャ現象-地球環境と人間社会への影響」(成山堂書店)、「Long-term Variability of Pelagic Fish Populations and their Environment」 以上編著
主な訳書:「気候と漁業」、「水産資源解析入門」(ともに恒星社厚生閣) 他多数。

2012年より特別顧問として私達に多くの学びを与えて頂きました川崎健先生が、平成28年9月12日に逝去されました。

川崎先生は世界的な海洋学者で、「海に棲む魚の数は、地球の大気や海と連動して数十年のスケールで変動している」という魚類の資源変動メカニズムの研究「レジーム・シフト」理論を1983年に世界で初めて見出しました。
この様に世界的な科学者としての御実績をはじめ、元水産庁研究所の技官としての20年以上にわたる現場や漁民を始め、社会的弱者の立場に立った御活躍、御功績、そして科学者として常に深く物事を見つめられる御姿勢は、私達が 「海そしてそれを取り巻く環境と、どの様に共生して生きるべきか」という事への深く大きな導きをも与えて頂いています。
また、地元湘南の海の環境を守る活動においても「湘南のなぎさを守る藤沢市民の会」の代表として、地域に根付いた活動をされてこられ、常日頃から「科学者としての社会的責任」と口にされておられました。
その言葉どおりに時局の危険な動きに鋭く反応され、社会運動、市民運動にも大きな足跡を残されました。

私達はこれからも先生の教えを礎に、多くの同じ志を持った市民の方々との「協同」を大切にして活動し続けたいと決意を新たにしております。

心からのご冥福をお祈りいたします。

武本匡弘

2016年 10月現在

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