シュノーケリングをするなら絶対知っておきたい|インストラクターが徹底解説
シュノーケリングは、水中世界をもっとも手軽にのぞく体験が出来ますが、気軽にできるだけに失敗談も少なくありません。このページでは、シュノーケリングインストラクターが安全に楽しく海の中を楽しむためのコツをご紹介します。
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シュノーケリングを安全に楽しむコツをインストラクターが紹介します。
はじめまして。シュノーケリングインストラクターの藤田です。毎年、シュノーケリング教室を担当してご家族連れ、学生、そしてシニアの方まで、たくさんの方に水中世界を楽しんでいただいています。
このページでも初心者の方でも安全に楽しむポイントをじっくりとご紹介します。
このページの目次
魅力いっぱいのシュノーケリングを楽しもう!!
私たちの住む地球の7割は海。その海中世界を知らないなんてもったいない!
シュノーケリングなら、大掛かりな器材や資格も不要で気軽に海の中をのぞくことが出来ます。水中メガネをつけて、ちょっと顔を海につけてみるだけで、そこにはまったく別の世界が広がっています。
優雅に泳ぐ魚たちや、忙しそうに手を動かすエビカニ、のんびりと海草を食べる海ガメなどが水族館で見るのとはまったく違う、自然の姿に感動する事間違いなしです。
さあ、あなたもシュノーケル道具を持って海中世界へ飛び込みましょう!!
南の島でも、近場の海でも楽しめるシュノーケリング
海外や沖縄など、海がある旅行先へ行くなら、シュノーケリングをやらない手はありません。簡単なシュノーケリングセットをスーツケースに入れておけば、ホテルの前のビーチでものんびり水中の景色を楽しむことができ、まるで魚になったような体験が出来ます。オプショナルツアーに参加をすれば、地元のガイドが素晴らしいポイントを案内してくれるでしょう。
また、近場の海でのシュノーケリングもとても楽しいことを知らない方が多いのは、ちょっと残念なことです。東京から日帰りで行ける伊豆や湘南など、「え!こんな近くの海で魚がたくさん見られるなんて!」と驚くことうけ合いです。
誰でも楽しめるシュノーケリング
シュノーケリングは道具を使って海の中をのぞくレジャーですから、泳ぐのが苦手という方や、子供からシニアの方まで誰でも楽しむことが出来ます。
誰と競争することなく、マイペースで出来るのもシュノーケリングの魅力のひとつです。
シュノーケリングとスキューバダイビング、スキンダイビングの違い
シュノーケリングはマスク(水中メガネ)、シュノーケル、フィン(足ひれ)などを使って水面から海の中をのぞきます。ライセンスなど資格を取ることも必要なく、だれでも気軽に始めることが出来ます。
スキューバダイビングは、空気が入ったタンクから呼吸をしながら水中に潜るスポーツで、様々な器材を使いこなすことで海の中を楽しみます。スキューバダイビングを始めるには、指導団体のカリキュラムに沿った講習を受けるてライセンス(Cカード)を取得することが必要です。ちょっと試してみたいという方には、体験ダイビングのコースに参加するという手もありますが、自分で自由に水中世界を泳いでみたいという方は、資格を取得して潜ることをおすすめします。
スキンダイビングというのは、基本的にシュノーケリングと同じ道具を使って行ういわゆる「素潜り」です。スキューバダイビングの様に水中で呼吸をするのではなく、息を止めて潜ります。潜っていられる時間は練習を積むことで長くしていくことが出来ますが、自己流ではなくきちんとした指導を受けることをおすすめします。
シュノーケリングやスキューバダイビングと違って、スキンダイビングは潜る時間や深度などを競う競技としても行われます。
「イルカと一緒に泳ぎたい!」という方は、スキンダイビングのトレーニングを受けると良いでしょう。
シュノーケリングで使う道具
シュノーケリングは、スキューバダイビングと違って簡単な道具で楽しむことが出来ます。ここでは、シュノーケリングで使う道具と選び方などを紹介します。
マスク
海の中を覗くには、マスク(水中メガネ)が欠かせません。水中ではピントが合わない人間の目で海の中を見ることができるのは、これのおかげなのです。
シュノーケルやダイビングで使う水中メガネは、鼻まですっぽり入りますからゴーグルではなく、マスクと呼びます。
マスクにはレンズが一枚の一眼タイプと、二枚の二眼タイプがあります。二眼タイプはレンズの交換が出来るので、視力が弱い方は度付きのマスクにするのがおすすめです。
価格によって顔に当たる部分(スカートと言います)の素材が違いますが、長く使うのなら着け心地もよく、変形もしないシリコン素材を選びましょう。
マスクを選ぶのに一番大切なのは、自分の顔にフィットしているかどうか?です。もし、合わないものを選んでしまうと、マスクに水が入ってきて海の中を楽しむどころではなくなってしまいます。海外のレンタルなどは、日本人の顔に合うものはめったにありませんので、日本から持っていくのがおすすめです。
シュノーケル
水中を見ながら呼吸をするための道具がシュノーケルです。昔はただのJ型の筒でしたが、最近のシュノーケルは排水弁、蛇腹ホース、水が入りにくいドライトップで、初心者の方でも安心して使える様になりました。
マスクと同じメーカーでそろえるのが一般的ですが、マウスピースの大きさが男性用、女性用とありますので間違えのないようにしましょう。
フィン
いわゆる足ヒレです。ボートからのシュノーケリングが多い場合は裸足で履くフルフットタイプでも良いですが、ビーチから入る場合はブーツの上に履くストラップタイプのフィンをおすすめします。
フィンの素材やゴムやプラスティック、ポリウレタンなどがありますが、水面を泳ぐシュノーケリングでは柔らかめのゴムフィンだと楽に進みます。
ブーツ
岩場のビーチから入る時には必需品です。また、沖縄のビーチなどは毒のあるオニオコゼが隠れていることもありますので、裸足で海に入ることは止めましょう。
短いシューズタイプありますが、岩場でくるぶしをぶつけることもあるので、長めのブーツがおすすめです。
ライフジャケット
水に入るのに不安がある方は、無理をせずにライフジャケットを使用しましょう。ただ、サイズが合わないものだと泳ぐのが大変なので、自分の体形に合うものを選ぶ様にしてください。
ラッシュガード
紫外線から皮膚を守ったり、クラゲに刺されないために着たいのがラッシュガードです。
フード付きのものなら、首や頭も日焼けしないのでおすすめです。
ウエットスーツ
シュノーケリングをする際には、ウエットスーツを着用することが絶対おすすめです。
ウエットスーツは浮力の確保、保温、身体の保護という3つの役割を完璧にこなしてくれます。ライフジャケットの様に泳ぐ邪魔になることもなく、スマートにシュノーケリングを楽しむことができます。
生地の厚さは5mmと3mmが一般的ですが、シュノーケリングで使用するなら3mmで十分です。
シュノーケリングのやり方
気軽に楽しめるシュノーケリングですが、基本のやり方は覚えておかないと水を飲んであわててしまったり、うまく泳げなかったりします。ここでは、道具の使い方から安全にたくさんの魚に会えるコツまでお伝えします。
海に入る前に準備をしっかり
シュノーケリング道具を付ける際の準備です。きれいな海を前にしても、あわてずにしっかりと準備をしてから海に入りましょう。
マスクの曇り止め
せっかくきれいな海を楽しみに行ったのに、マスクが曇ってよく見えないようでは意味がありません。マスクを付ける前にきちんと曇り止めをしておきましょう。市販の曇り止めを使うのが一番ですが、ない場合は自分のツバや海藻をレンズの内側にこすりつけて曇らないようにします。いずれの場合も、軽く水で流してから装着しましょう。
マスクのストラップ調整
たまに水が入って来るのが嫌だからと言う理由で、マスクのストラップをきつく締めている人がいますが、顔を水につけると水圧もかかりますので、それほどきつくする必要はありません。マスクの上の部分を軽く押さえて、鼻から息を出した時にマスクの下から空気がもれる程度にしておきましょう。
髪の長い人は泳いでいる時に髪が顔にかからないようにゴムで結んでおきます。ポニーテールの様に結べる人は、その上にストラップが来るようにすると下がってしまうことがありません。
マスクを付ける位置
マスクは鼻まですっぽり入る位置に付けます。たまに上の方にずり上がって、豚の鼻になっている人もいますので気を付けましょう。また、ストラップは耳の上を通る様にします。耳にかかってしまうと、ストラップが下に落ちやすくなります。
視力が弱い人はどうするの?
普段、メガネやコンタクトレンズを使用している人も多いと思いますが、裸眼だとせっかくの水中世界がよく見えなくなってしまいます。
使い捨てのコンタクトレンズなら、そのままマスクを付けて使用することが可能です。ただ、泳いでいる間にずれてしまわないように気を付けましょう。
メガネしか持っていないという方は、残念ながらメガネの上にマスクを付けることはできません。度たびシュノーケリングをする機会があるという方は、度付きのレンズを入れたマスクを用意することをお勧めします。
シュノーケルの付け方と咥え方
シュノーケルは、マスクの左側に付けるのが一般的です。最近は排水弁が付いているタイプが多いですが、この弁に砂やゴミが挟まっていると水が入って来ますから、しっかり確認をしてください。また、泳ぎだす前に顔を水に付けて静かに息を吸ってみましょう。水が入って来なかったらOKです。
シュノーケルはマウスピースを奥歯で噛むタイプが多いですが、引っ張っても外れないくらいにしっかりと咥えたら、唇を閉じてシールすることを忘れずに。水を飲んでしまうのは、このシールが弱い人が多いようです。中には、奥歯で噛むのではなく、上あごに引っ掛けるタイプのマウスピースもありますが、唇のシールが大事なのは同じです。
フィンの履き方
フィンは、裸足でそのまま履くフルフットタイプと、ブーツを履いてからストラップで絞めるストラップタイプがあります。ストラップタイプの場合は、ゆるいと泳いでいる間に外れてしまうことがありますので、痛くない程度にしっかり締めましょう。
左右はありませんが、裏表はありますので気を付けて。
シュノーケリングの基本スキル
シュノーケリングの基本を身に付けることは、安全に水中世界を楽しみためにとても大切なことです。ここでは呼吸の仕方から、泳ぎ方、立ち方などの基本スキルを紹介します。
呼吸の仕方
シュノーケリングをする時は、マスクを付けているので鼻からの呼吸が出来ません。口で吸って、口で吐くのが基本です。呼吸が浅いとだんだん息苦しくなってしまいますので、ゆっくり深い呼吸を心がけましょう。魚を見たりしてリラックスできるようになると、意識をしなくても自然な呼吸が出来る様になります。
シュノーケルクリアのやり方
泳いでいる時にシュノーケルに水が入ってしまっても慌てることはありません。「フッ」と吹き矢を吹くように息を強く吐くと、シュノーケルの上と排水弁から水が抜けます。これをシュノーケルクリアと言って、基本のスキルのひとつになります。
シュノーケルクリアをした後は、水が残っている可能性もありますからひと息目は静かに息を吸ってみます。もし、まだ水が残っている様ならもう一度クリアをしましょう。
肺活量が少ない方でうまくクリアが出来ない場合は、無理をせずに顔を上げてシュノーケルから水を出すようにしても構いません。
上手な泳ぎ方
シュノーケリングをする時は、手で水をかくことはしません。手を腰の上に組む人もいますが、初心者の内はバランスを取るのが難しいので、身体の横に自然に付けるのが良いです。
フィンのかき方は水泳のバタ足とはまったく違います。ばしゃばしゃと水しぶきを上げてもうまく進みませんので、フィンでゆっくり水面を下に押すようにします。
膝を曲げないようにと言われることもありますが、あまり力を入れて固くなる必要はありません。太ももからフィンの先がやわらかくしなるイメージが大切です。
泳いでいる姿勢からの立ち方
泳いでいるところから立つ際にうまく出来ずにあわててしまうことが多いですが、フィンを付けていますので、前向きに立つのは難しいです。泳いでいる姿勢から身体を半回転させて仰向けの姿勢になったら、おしりを突き出すようにしながら静かに足をおろすようにするとスムーズに立ち姿勢になることが出来ます。これは、足が付かない場所で立ち姿勢で休憩をする場合も同じです。
たくさんの魚や生き物を見つけるコツ
特に水泳をやっている人は水に入ると一生懸命泳ぐクセがありますが、シュノーケリングはゆっくりと泳ぐのが基本です。あまり早く泳ぐと魚達も驚いて逃げてしまいます。
また、魚がたくさんいそうな場所を見つけたら泳ぎ回るよりも水面に浮いて、水中を観察するようにした方が色々な生き物を見つけることが出来ます。
バディシステムを守りましょう
シュノーケリングをする時はバディシステムと言って、二人一組で楽しむのが基本です。もしトラブルがあった時に助け合うことも出来ますし、きれいな魚やかわいい魚を見つけた時の喜びも2倍になります。泳いでいる時は下ばかり見ていないで、時々顔を上げてバディが近くにいることを確認しましょう。
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安全にシュノーケリングを楽しむために
南の島でシュノーケリングに挑戦したけれども、ちょっと怖い想いをしたという人も少なくありません。というのも、シュノーケリング道具だけをレンタルして、使い方や注意点を教えてもらわずに海に入ることが多いからです。
せっかくの海を安全に楽しむために、注意点を覚えておきましょう。
泳ぐ時は斜め前を見ましょう
シュノーケリングをしていて水を飲んでしまったという人に多い失敗のひとつですが、一生懸命に水中を見過ぎたためにシュノーケルの先が水の中に入ってしまうのが原因です。常に斜め前を見る様にしておくと、シュノーケルに水が入るのを防ぐことができます。
マスクストラップを強く締め過ぎない
道具の準備の欄にも書きましたが、不安がある人ほどマスクのストラップを強く締める傾向にあります。実は、ストラップを締めすぎると頭から首の方にずれてきますので逆効果なのです。
背泳ぎしない
なぜかシュノーケルを咥えて背泳ぎをする人がいますが、ホースで海の水を吸っているのと同じ状態になりますので、絶対にしないように!!
生きものに触らない
海に住む生き物の中には、トゲや毒がある生き物も少なくありません。生き物にしても触られてうれしいことはありませんので、むやみに触らないようにしましょう。
また、水面を漂うクラゲは思いのほか触手が長く、刺されると強い毒があるものもありますから、近寄らないようにしてください。。
波の高さとタイミングに気を付けましょう
海に出入りする時には、波の高さとタイミングを見ることが大切です。実は、波の高さは一定ではありません。10波に1波は1.3倍、100波に1波は1.6倍、1000波に1波は2倍の高さになると言われています。よく波を見て、一番低いタイミングで出入りするようにしましょう。
また、ビーチから海に入る時には寄せる波が自分を通り越したタイミングで泳ぎだします。波が戻るのに乗って沖に出る様にするとスムーズですが、逆をやるとマスクに波が当たって外れてしまったりするので気を付けてください。
海に入る時も、出る時も、波から目を離さないようにするのが基本です。
リップカレント(離岸流)には近づかない
ビーチの地形によってはリップカレント(離岸流)と言って、押し寄せた波が一気に沖へ向かって流れる場所があります。ここにはまってしまうとビーチへ戻って来れなくなりますので、近づかないようにしてください。万が一、はまってしまった場合は流れに向かって泳ぐことは出来ないので、岸に対して平行に泳いでリップカレントから外れるようにします。
体調管理はしっかりと
ゆっくりのんびり楽しめると言っても海のレジャーですから、シュノーケリングをする時には万全の体調で行うようにしましょう。
寝不足やアルコールを飲んだ状態で海に入るのはご法度です。実際に海水浴でお酒を飲んだ後にシュノーケリングをして溺れる事故は毎年、後を絶ちません。取り返しのつかないことになりますので、飲んだら海に入らないを厳守してください。
また、暑い夏や南の島でシュノーケリングをする際には熱中症に気を付けてください。喉が渇いてから水を飲むのでは遅すぎですので、こまめな水分補給を心がけましょう。また、水やお茶は飲めば飲むほど体内のミネラルが薄くなりますので、スポーツドリンクがおすすめです。
逆に水着やラッシュガードを着るだけでシュノーケリングをしていると、どんどん体温を奪われてしまいます。特に子供は、唇が紫色になっているのに海から上がろうとしませんから、保護者の方がしっかりと見ていてあげてください。「もう少しやりたい」というところで、海から上がるのがポイントです。
マイペースが一番!
シュノーケリングをする時には、自分の心拍数に注意をしましょう。不用意に心拍数が上がるような状態を作ると、おぼれの原因にもなります。
準備をする時にあわてたり、急いで泳いだりすると心拍数が早くなってしまいます。海で遊ぶときはマイペースが一番です。
また、海に入る時は陸上との温度差もありますから、ゆっくりと体を慣らしながら入るようにしてください。
日焼けは火傷と同じです
特に南の島でシュノーケリングをする際には、日焼けに十分気を付けましょう。泳いでいる間は気が付きませんが、海から上がったら背中が真っ赤になっていたということも少なくありません。特にグアムやサイパンなどの南の島では紫外線が強いので、火傷と同じ症状になって病院に運ばれる人もいるほどです。
ウエットスーツを着るのがベストですが、ない場合はラッシュガードやTシャツなどを着て紫外線から体を守ることが大切です。
女性は髪の分け目が焼けますので、日焼け止めを塗る際は髪の分け目と耳も忘れずに。
遊泳区域とほかのマリンスポーツに気を付けましょう
ビーチによっては、遊泳区域が決められている場所があります。区域の外は船が通ったりすることがありますので、必ず区域内で楽しむようにしましょう。
また、ジェットスキーやウインドセーリングなど、ほかのマリンスポーツをやっている人にも気を付けてください。初心者が乗っている場合など、シュノーケリングをやっている人の中に入って来ることもあり得ますので、時々顔を上げて周囲を確認するようにしましょう。
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シュノーケリングのスタイル
シュノーケリングをする際には、ビーチから入るスタイルと、ボートで行くスタイルがあります。それぞれの長所があり、初心者の方や時間を気にせずに楽しみたい方はビーチを、遠出をして有名なポイントや大型の魚に会いたい方はボートを選ぶと良いでしょう。
シュノーケリングで会える生き物たち
シュノーケリングでは、魚をはじめとして様々な海の生き物たちに会うことができます。
サンゴ礁の周りを泳ぐ色鮮やかなトロピカルフィッシュは、まるで竜宮城に行ったような体験をさせてくれます。また、魚屋さんで見慣れたアジやイワシも群れで水中を泳いでいる様子は、キラキラと光り輝いていつまで見ていても飽きることがありません。
時には優雅に泳ぐウミガメに会うこともありますし、ラッキーならイルカと一緒に泳ぐこともできるかも知れません。
時にはビーチの浅瀬でヤドカリをじっくり観察するのも、子供のころに戻ったような貴重な時間を過ごすことが出来ます。
海で会える生き物たちのどれもが、水族館などで見るのとはまるで違う、生き生きとした姿を見せてくれるでしょう。
シュノーケリングを楽しむのにおすすめの場所
シュノーケリングを覚えたら、一か所だけではなく、ぜひ世界中の海をのぞいて欲しいと思います。近場の海から沖縄、海外とそれぞれの違った魅力を見つけることが出来るでしょう。
豊かな伊豆の海
都心からも日帰りで行ける伊豆の海は、魚の種類、数とリゾートに引けを取らない豊かな海です。南の島から流れてくる黒潮と、北から豊富な栄養を運んでくる親潮の影響を受け、カラフルな魚からおいしそうな魚まで、様々な魚を見ることが出来ます。
夏には、産まれたばかりのアオリイカの赤ちゃんを見ることが出来、小さなイカの群れが太陽んお光に輝く姿は、本当に癒されます。
黒潮の恵みを受ける伊豆諸島
伊豆よりもさらに黒潮の影響が強い伊豆諸島は、水温に加えて透明度(水の透き通り具合)も高い、恵まれた海です。ダイバーにも人気のクマノミやウミガメを間近で見ることが出来るスポットも多く、伊豆諸島に行くのなら観光だけでなく絶対に海の中も覗いて欲しいと思います。
島によって表情が違う沖縄
様々な海外の海を見ても、やはり沖縄の海は素晴らしいのです。青の洞窟が有名な沖縄本島をはじめとして、慶良間諸島、石垣島、宮古島、西表島・・・と、島によって美しいサンゴ礁の海や、地形を楽しめる海、リラックス効果抜群の白い砂地やマンタに出会える海etc.etc. 何度通っても「沖縄が日本にあってよかった!」と思うのです。
行きたいところが増えて困る海外リゾート
世界一の透明度で、海の中をのぞいた途端に(うれしい)悲鳴を上げてしまいそうなグアムやサイパンの海、まるでおもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルなフィリピンの海、ダイバーも憧れる大物に会えるパラオの海と、行けば行くほど行ってみたい場所が増えて困るのが海外リゾートです。海が好きになると、どんどん人のいない島への旅行が増えてくるのも無理はないのかも知れません。
美しい海をいつまでも
シュノーケリングで海の美しさを知ったら、いつまでもその美しさを残したいと思います。サンゴ礁の海でシュノーケリングを楽しむ際には、触ったり、蹴ったりすることで何年もかけて育ったサンゴを壊さないようにするのも私たちの務めです。
もちろん、海にゴミを捨てたりするのはもってのほか。生き物たちが餌だと勘違いして食べたら、命を落としてしまうこともあります。
海を知ること、好きになることは環境保護にもつながります。
ぜひ、ひとりでも多くの人が海の中を覗いて、その美しさ豊かさを知って欲しいと思います。
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